活断層否定 北電報告

6日北陸電力は活断層との疑いの濃い原子炉直下のS-1断層の調査結果を発表、原子力規制委員会に報告した。
この調査は当初の予定では1月、あるいは3月に調査を終了し結果を報告する日程だった。これが延びているのは、活断層であることを明確に否定する証拠がないこと、さすがに原子炉の真下にトンネルを掘りたくないこと、再稼働に動きつつある政治情勢と世論の動向を見ている、などと推測されている。
いずれにしても、活断層ではないという結論をまず決め、そこに誘導する「科学的」調査と理屈をつくりあげようとしている。これは、原発を建てる場所を決め、その場所には活断層は存在しないことにするという、建設推進時代のやり方の延長であって、福島第一の事故を教訓して、安全の側に立って真摯に調査検証するという姿勢は微塵も感じられない。敦賀原発の日本原電の対応と同様である。

20130607-024613

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盛本blog『結論からのスタート/活断層否定北電報告』